『82年生まれ、キム・ジヨン』が話題だったので関心はあったのです。
同書を読もうと思っていて、同著者チョ・ナムジュのこちらを先に手に取ってしまいました。
それが、『サハマンション (単行本)』です。
う~む、誰かに解説してほしいです。
決して難解ではないのですが、理解が進まないのです。
韓国という国について、ワタシに背景知識や感覚がないからだと思います。
『愛の不時着』を観て、分断した国家に暮らすことにちょっと思いを馳せ、
『スカイキャッスル』を観て、社会格差と熾烈な受験環境を垣間見ました。
それなのに、『サハマンション』を読んでいて、隣の国なのに韓国のことをなんにも知らないんだなと、痛感させられました。
そもそも、人名からして慣れていないものですから、名前を見ただけでは性別もわからないしイメージができない。
社会状況も表面的にしかわからないから、人びとがどんな思いで生きてるのか、なんて思いもつかないのです。
韓国ドラマにはまっている知人は、「いっぱい観ているうちにわかってくるよ」と、慰めてくれます。
訳者による『あとがき』が巻末にあるのですが、ここに書いてある事が理解の助けになります。
「あくまで想像上の都市国家が舞台ではあるが、(中略)韓国の現実とゆるやかに地続きの小説といってよいだろう」と書いてありました。
なるほど、なるほど。
そういえば、映画の『パラサイト 半地下の家族 [DVD]』も独特だったなぁ、って思い出しました。