衆議院選挙の投開票日でした。いろいろ突っ込みどころがありますが、その一つに「投票マーチ」があります。
投票に行こう!という呼びかけの行動です。ネットで呼びかけがあってそれに応じてあちこちで人が集まったようです。
写真を見ると結構たくさんの若者がプラカードをもって参加していて、みんな笑顔で楽しそうです。
なんといっても若者の投票率が低いですからね。こういう光景を見るとちょっとうれしいです。
若者が楽しそうに活動している姿は、見ているこちらも嬉しくなっちゃいます。
でもね、ここでちょっと考えちゃうことは、この活動が「投票に行こう!」と呼びかけるものだってことです。
そもそも、どうして若者が投票に行かないのでしょうか?
スウェーデンは若者の投票率も高いといいます。前回の2010年総選挙では18~29歳の投票率は79%だったそうです。(全世代84.6%)
政治や社会に関する問題について話すことに興味がある若者が多いといいます。
日本の状況と違いすぎますが、どうしてこうなっているのでしょう。
調べてみると違いが見えてきます。スウェーデンには若者に地域参加を促す枠組みがあります。
若者が主体的に取り組む団体活動がたくさんあるそうです。はじめは施設に遊びに行く。そのうち職員の働きかけで何らかの活動のお手伝いをしてみる。
そのうち、その施設の理事になったりプロジェクトのリーダーになったりと、だんだんステップを登っていく感じ。
こうしているうちに、自分が社会の一員であると感じ、そこに心地よさを感じるようになるそうです。
こういう土台があっての投票率の高さなのですね。
日本では、やらされることばっかりが多くて、自分で働きかけて何かを変えていく経験を若い人たちがしていません。
自分と社会がつながっていると思えなかったら、選挙だからって投票に行く気にはなれないですよね。