この本を手にとったのはタイトルが『忘れる読書 』だったからです。
ワタシも本を読むことが好きですから、ジャンルを問わずいろいろ読みます。
そして、その内容を逐一覚えているかというと、決してそんなことはありません。
内容どころか、読んだのか読んでないのかの事実自体覚えてないことも。
こんな状態ですから、時には落ち込むこともありました。
でも、この本を読んで「これでよかったんだっ!」と納得しました。
落合さん曰く、「ウェブで調べれば十分な知識は、記憶しておかなくてもいいと私は思います。必要な時にその都度、調べればいいからです。」
そうですよね!
「これからの時代、クリエイティブであるための知的技術は、読後に自分の中に残った知識や考えをざっくりと頭に入れ、『フックがかかった状態』にしておくことです。」
「読んだ内容を細かく思い出せるうちは、単に著者の主張を頭の中でリピートしているだけで、それは自分の頭の中に「入った」とは言えないからです。」
ここまで言ってくれるとありがたい。
そうなんですよね、落合さんの「今の時代に読書をする意味」とは、
「思考体力をつけるため」
「気づく力をつけるため」
「歴史の判断を学び今との差分を認識するため」
この3つだそうです。
「忘れるために、本を読む」なんて発想、逆説的でおもしろいじゃないですか。