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『モノガタリは終わらない』という本を読んで妄想が止まらない

モノガタリは終わらない』を読みました。

 

ひとつの共通のお題から紡ぎ出される物語が魅力たっぷりです。

 

初出は「モノガタリby mercari」で、メルカリ公式twitterで配信されたものです。

 

名立たるベストセラー作家21人が「捨てない」というお題で独自の世界をつづります。

 

寄席の大喜利のようで、こういう企画はおもしろいですね。

 

「よくも、こんな発想が生まれるものだ」と、その才能に脱帽します。

 

しかも、作品の一つ一つが個性的で作家自身のことに思いが及んで興味深いです。

 

好きな作家が何人かいたので、どんな作品を書いてるのかな?とワクワクしました。

 

そして、僭越ながら「自分だったらどんなモノガタリが生み出せるだろうか」と、そんなことまで。

 

ショートストーリーというのも、おもしろいですね。

 

ずっと若かったころ、ラジオで聞いたショートストーリーの記憶が蘇ってきました。

 

有名な作家の作品なのか、視聴者の投稿だったのか不明なのですが、そのラストシーンがとにかく印象に残りました。

 

今では、話の筋もほとんど記憶から消えてしまっているのですが、

 

モノガタリの最後の場面と、その時に受けた衝撃の記憶だけは忘れられないのです。

 

別れ話の最後の言葉が「それから・・・」

 

かつては愛し合っていた二人が最後の言葉を交わして、

 

別れ際に、彼女が「それから・・・」と、

 

そこで列車の扉が閉じる。

 

あぁ、なんという・・・

 

経験もそれほどない若かったボクにとって、

 

これほど衝撃を受けたことはそれまでなかったですから。

 

もっと詳しいことを思い出せないものかと、

 

「それから、それから」と頭の中でグルグルしていたらもう一つ思い出しました。

 

さだまさしさんの「加速度」という唄です。

 

もしかして、この歌詞の一部と勘違いしているだけか?

 

「途絶える直前の君の優しさは、最後にピリオド打たなかったこと、まるで悲鳴のように言いかけた『それから』って」

 

あぁ、なんかシチュエーションが同じだぁ・・・

 

どっちにしても、甘酸っぱいあの頃に引き戻されてしまった、ヤバイ。

 

 

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