もう、かなり前のことになりますが、裁判傍聴にハマった経験があります。
阿曽山大噴火さんがきっかけです。この方、裁判傍聴芸人として有名ですね。
この人の著作を読んで、がぜん裁判傍聴に興味を持ち裁判所に足を運びました。
予約も要らず、タダで見せてもらえるなんてお得感たっぷりです。
東京地裁の正面玄関横のちょっとした待合で、阿曽山大噴火さんを見かけたこともあります。
当時、彼は毎日裁判所に通っていたというのですから、偶然でもありませんね。
そうなんです、タダで見られるんですよ。しかも難しい手続きも要りません。
テレビの番組表でも見るかのように、「本日の裁判予定」をチェックして、
指定の部屋に行くだけです。
東京地裁は首都の裁判所だけあって「メニュー」が豊富ですよ。
故に、おもしろい裁判に当たる確率、大です。
地方ではメニューが少ないので困ったことにも遭遇します。
ある地方裁判所に行ったときは、単一メニュー。
それが「覚醒剤取締法違反」とかなんちゃら。
傍聴席の入り口のドアについてる小窓から中を覗き込んだら席はガラガラ。
遠慮して一番後ろに座りました。
少しして、開廷時間の直前に3人ほどが入ってきて傍聴席の最前列に。
この3人が後ろを振り返って、ジロリ!
きっと被告人の関係者、
「すいません、単なる好奇心、おもしろはんぶんんできてしまいました」
心の中で、震えながらごめんなさいをしていました。
思い出話が長くなりましたが、こんなことを思い出したのは、この本のせいです。
「裁判官の爆笑お言葉集 (幻冬舎新書)」という本を読みました。
爆笑ではなかったけど、裁判っておもしろいってことを思い出させてくれました。
そして、著者の長嶺超輝さんの経歴にも惹かれるものがありました。
司法試験を7回受験し不合格、現在はライターをしているとか。
法律家にならずにライターとして活躍されてるようですから、
人生ってわからないもんですね、そしておもしろい。
裁判も同じで、これほど切羽詰まった場面での人生模様が見られるところは他にないですよ。