ミステリーというものをあまり読んだことがないのでわからないのです。
それゆえ、レビューを書くなんて、おこがましくてできません。
『倒産続きの彼女』を読みました。
読んでいてすっごく楽しかったです。
どうなるんだろう?って、先を読むのが楽しみでした。
文体もとても読みやすくて、ストレスなく読めました。
テレビドラマになったら、こんな感じかなって、想像しながら読んだところもありました。
だけど、読み終わったら、さっぱり忘れてしまった感じなのです。
ミステリーってこんなモノなのでしょうか。
テレビの2時間モノのドラマがそんな感じですが、同じですか?
登場人物もそれなりに魅力あるし、キャラが立ってないわけではないですよね。
で、過去に読んだ本をいろいろ思い浮かべました。
まったく関係ないし、ジャンルも違うかもしれませんが、
頭に浮かんだのが、「ダ・ヴィンチ・コード(上) (角川文庫)」・・・、そして「八日目の蝉 (中公文庫)」。
この2作がミステリーと言えるのか、ワタシにはわかりません。
すみません、見当違いかもしれません。
とにかく、この2作は、どんどん引き込まれて、そのうえ読後はズッシンとやられました。
ワタシはこういうのを求めているんだなぁと思いました。
「倒産続きの彼女」のレビューを見ていたら、前作でデビュー作『元彼の遺言状』の主人公・剣持麗子を恋しがる声がありました。
今作の主人公・美馬玉子じゃ物足りないと思っている人がいるみたい。
「本作ではニューヒロインの登場です! まさか主人公が変わるとはだれも予想していなかったのでは…?」とは、著者自身のメッセージです。
著者自身は、良い意味で期待を裏切ったつもりだったようですが、前作の主人公へのラブコールが強いってことは、当てが外れてしまったということでしょうか。
そうは言っても、伏線も随所にあり、人物設定も構成もしっかりしていて、浅薄だってことではありません。
それにしても、デビュー作である前作『元彼の遺言状』は「このミステリーがすごい!」大賞受賞作であり、綾瀬はるか主演でドラマ化も決まっているとか。
こっちの方も読んでみようかなって思っています。