あなたのパートナーが、家でも会社でも近所付き合いでも、すぐかっとなって手が出ちゃう男だったら、
すぐに別れるべきでしょう。完全な乱暴者です。
パートナーどころか、こんな男のそばに寄らない方がいいですよね。
では、パートナーが、「会社でも近所づきあいでも愛想が良くて、いい人なんですが、
家庭では、ついかっとなって、大きな声で怒鳴ったり手を上げたりするのです」。
こんな人だったら、どうしたら良いと思いますか。
これは、DV夫です。とても危険です。できれば早く別れた方が良い部類です。
「こらえられない怒りが爆発して暴力を振るってしまうのがDVだと思っていないだろうか」
と、前回ご紹介した『「支配しない男』 になる』に書いてありました。
これは大きな誤解で、「DV加害者は、自制心を失って衝動的に暴力をふるってしまうなどということはない。
もし本当に時々、爆発せずにはいられないなら、外でも爆発するはずだ。しかし、上司や隣人には愛想もよく、人付き合いも上手で、普通に社会生活を送っている。どんなにストレスが溜まっていても、ちゃんと自分を抑えている。
それなのに、家庭の中で妻子に対してだけ暴力をふるう。つまり、DV加害者は、自制できないのではなく、時とところを「選んで」暴力をふるっているのだ。」
その目的は「支配」です。
妻子を自分の思い通りに操るために、暴力をちらつかせ、妻子を恐怖に陥れて、言うことを聞かせようとする、のだそうです。
このことは、DVの被害者になることが多い女の人や子どもは知っておいた方がいいです。
「普段は良い人なんだけどねぇ・・・」という言葉をよく聞きます。
しかし、わかっていれば、こんなふうに解釈しないでしょう。
これでは、まんまとDV加害者の術中にはまってしまっていることになります。
子どもにも、このことは教えておきたいと思いました。
そして、最後にもう一つだけ。どうしてDV加害者は、ほとんどの場合が男なのか。
それは、男が家庭で強者だからです。腕力も強いし、経済力もあるし、おまけに性的役割分担が男性優位の社会文化を背景にしている。
いわゆる「男の特権」がいっぱいあるわけです。
こんなに「うまみ」があると、ついつい使ってみたくなるものなのですね。
「支配しない男になる!」って自分に言い聞かせないと・・・ついつい、ね。