「オペラ座の怪人」が上演中です。言わずと知れた名作ですから多くの人がご存知でしょうが、まだ未体験の人にはおススメです。
再演に再演を重ねるほどにいつまでも人気が落ちません。それもそのはずだと思います。作品の力が並ではありませんから。
ミュージカルというものが日本でも定着したと思います。ワタシなんかが言うまでもないことですがこれは総合芸術ですね。
劇団四季の「オペラ座の怪人」を初めて観た後、あまりにも感動したものですから原作本を購入して読んでみました。
読んでビックリ! あまりの駄作愚作なのに驚きました。冗長でまとまりがなくやたらとマニアック…。(ごめんなさい!)
この原作をあのミュージカルに仕立て上げたのは天才的偉業です。アンドリュー・ロイド=ウェバーはやっぱり天才ですね。
ガストン・ルルーの原作本は冗長でまとまりがなくて取っ散らかってる印象です。ファントムの出自なんかも詳しく書かれていてマニアックです。
だからなのでしょうか、ミュージカルはたくさんの人が観ても原作本までたどり着く人は多くないのでしょう。
しかし、よく考えたらこれは面白いこと。原作本とミュージカル版があまりにも違いすぎるのでアンドリュー・ロイド=ウェバーの天才ぶりがよくわかる。
原作本は、多くの方におススメするようなものではありません。でもこれ読んだからミュージカル版の凄さを改めて感じられました。
芸術を創り出す感性ってすごいですね。
ガストン・ルルーがいなかったらミュージカル版は存在しなかったわけだし、ミュージカル版がなかったら原作本がこれほど注目されることもなかったでしょう。
そして、なんだかんだと言っても原作本を読んだからミュージカル版の見方も豊かに変わったわけだし、ワタシにとってもメリット多しなのですね。