「あの先生はいい先生だよ」と子どもや生徒が言った場合、ほぼ間違いなく当たっています。
問題なのは、子どもや生徒が思っている「いい先生」と、教員や親などの大人が思っている「いい先生」が一致しない場合が結構多いということです。
一致しない場合はどうなるかというと、これが悲劇です。
学校という場は大人が牛耳っていますから、必然的に大人が思う「いい先生」が発言権を持つわけです。
大人が思う「いい先生」ばかりが良い評価を受け、多くの先生がそちらになびいていく。その方が何かと得をしますからね。
その結果どういうことが起こるかというと、学校は子どもや生徒たちにとって快適な場所ではなくなってしまうということです。
ここが学校改革の嫌なところです。もっともっと子どもや児童・生徒の言うことに耳を傾けてくれればいいのですけれどもね。
そんな学校があるって聞いてびっくりしてしまいました。
世田谷区立桜が丘中学校です。新聞でも取り上げられ、その後、本にもなっているので知っている人も多いかと思います。
校則を撤廃するなどして、子どもに合わせた教育を実践する学校です。その活動の一つに「ゆうゆうタイム」というのがあります。
これは生徒が学校の先生全員の中から好きな先生を選んで語らう時間です。好きな先生とじっくり話ができる時間を学校が設けてくれるってことです。
こんな発想は先生からは出てこないですよ。