「変化に対する見方が変わったんだ」
これが、この物語を読んでの正しい反応なのだろう。
「変化とは、何かを失うことだと思っていたのが、何かを得ることなのだ、とね。」
でも、ワタシはそうなれなかった。
「最初は、みるからに単純なのでいらいらしてさ。」
そう、そう。
「小学校で聞かされるような話だったから」
ワタシも、そう思いました。
「そのうちに僕は、その単純なことがわかっていなかったこと、物事の変化に対して効果的な手が打てないでいることにいらだっているんだ、ということがわかった。」
どうやら、これがこの本を読んでの正しい反応のようです。
だって、続いてこんなふうに書いてあるのですから。
「会社の人たちにもこの物語のことを話したら、その人たちがまたほかの人に伝えた。それでビジネスがずいぶん好転した。変化にうまく対応できたおかげでね。私生活でも役立ったという人がたくさんいるよ。」
この本の本題に入る前のエピローグの部分に書いてありました。
これが、この本の正しい読み方なのでしょう、きっと。
さらに、こんなことも――
「もっとも、何も得られなかったという人もいるけどね。そういう人はそこに示されている教訓がわかっていて、すでに身につけている人か、もっと多いのは、自分は何もかもわかっているから何も学ぶことなどないと思っている人だ。彼らにはどうしてその物語がそんなに多くの人にプラスになっているのか理解できなかったんだよ。」
そういう人は、こんなふうに言われてしまうようです。
「新しいことを何も学ばず、変わろうとしない人」って。
さぁ、物語『チーズはどこへ消えた?』の始まりです。
20年以上売れ続けている世界的ベストセラーだそうです。
「日本だけで450万部を突破!」
「アップル、IBM、メルセデス・ベンツ等世界のトップ企業が研修テキストに採用!」
「スポーツ・経済界の著名人も愛読」
本の帯にこれだけのことが書いてあれば、誰だって飛びつきます。
20年前にも気になった本です。
その当時、書店で山積みになっていた本書のことはよく覚えています。
でも、読んだのかどうかの記憶が定かではなかったので、手にとってみました。
読んでみた感想は?というと・・・
「新しいことを何も学ばず、変わろうとしない人」って言われてしまいそうです。
すみませんm(__)m
何度も何度も読み返してみたのですが・・・
「変化に対応せよ!」ということなのでしょうが・・・
ワタシにはイマイチ響くものが・・・
世界的ベストセラー本に対して、こんなんでスミマセン!