教育が人格を陶冶する
こんな表現を聞いたことがあります。
陶冶するとは簡単に言うと、形づくるってことだと思うのですが、
じゃぁ、仕事は人格を陶冶するのだろうか?
この本を読んで、そんなことを考えました。
その本のタイトルは、『真夜中のディズニーで考えた幸せに働く未来』です。
ディズニーランドで、夜間清掃からスタートした著者が、
実際に働きながら考えた、「仕事」と「人生」についての考え方のヒントが書かれています。
教育が人格の形成に大きな影響を及ぼすことはわかります。
それと同じように、仕事も人格の形成に影響しないわけがないですよね。
著者はそれまでの仕事を辞めてまで、ディズニーランドで働こうとします。
入社が認められるまで、5回も採用試験にチャレンジします。
それまでに3年間を要しています。
6度目の挑戦で合格するも、配属されたのはカスト-ディアル課。
簡単に言うと、お掃除係です。しかも、夜間の。
本人は「複雑な気持ち」だったようです。
「『選ばれた人材』ではないという現実を入社初日に突きつけられた」と。
こんな著者が考えた「仕事」と「人生」についての考え方のヒントが満載です。
「1ドルを稼ぐために働くのではない。何かを生み出すため、楽しむために働くのだ。」
ウォルト・ディズニーの言葉だそうです。
働くってことは、生活の糧を手に入れることだけど、
どういう人生を生きたいかということと無関係ではないよなぁ、と感じました。