「ただいま、いだいなにったいだいたいたいだなだいたいだいのいたいしあいを、だいたいただでごらんいただけます」
なんのことだか、さっぱりわからないと思います。
「面白い! を生み出す妄想術 だから僕は、ググらない。」という本を読みました。
冒頭の、わけのわからない言葉は、「ただいま、偉大な日体大対怠惰な大体大の痛い試合を、だいたいダダでごらんいただけます」となります。
ちなみに、マイクロソフトのWordでは、ほぼ意図したとおりに変換してくれましたよ。
これは、著者の浅生鴨さんの妄想です。
電車の中で向かい側の席に腰を下ろした男性が広げた、スポーツ新聞の一面に書いてあった「日体大勝利」から妄想を繰り広げて到達した連想の果ての姿です。
このように、著者はとことん妄想を極める感じ。
妄想もここまでやれば仕事になるのか、と感心しました。
読んでいて気づきましたが、ワタシも妄想が好きな方なのです。
ダジャレはいつも考えているし、
運転していれば、他の車のナンバーから何らかのメッセージを受け取るし、
点のようなものが3つ集まれば、必ず顔になって何か話しかけてくるし、
JRの駅のトイレの案内のアナウンスは「滝の音トイレです」って聞こえるしで、
暑い季節には涼を求めてつい、ふらっと入りたくなります。
こんな具合です。
浅生鴨さんは、名前からしてふざけた感じですが、妄想もここまでやると仕事になるんですね。
ワタシの場合は中途半端だから、周りの人に呆れられるのが落ちです。
この本は、発想法としては面白いかもしれません。
こういうのに縁遠い人にとっては、違う人種がいるんだなって、
参考になって、何かの役に立つかもしれません。
ワタシなんぞは、中途半端に発想が似ているからか、読んでいて非常に疲れてしまいました。