「自分は入学式でどんな言葉をもらっていたか、ボーッとしていた記憶しかないのが、悔やまれる。」
謙遜でしょうが、4月14日の天声人語の筆者はこんなふうに語っています。
各地の大学の入学式で語られた学長らの言葉を紹介した記事の結びです。
この時期は、卒業式や入学式やらで言葉をもらう機会がたくさんあります。
いかがですか、心に響く言葉がありましたか?
ワタシも自分の入学式や卒業式でどんな言葉をいただいたのか、全く覚えていません。
まっ、だいたいの人はそうなんじゃないかと推察しますが…。
歳をとったから、ということもあるでしょうが、
若くても、もらった言葉を鮮明に留めておける人は多くはないでしょう。
ちょっと嫌味っぽく言ってしまうと、
端から聞く耳を持たない人もいるんじゃなかろうか。
でもね、これではもったいないと思います。
どうせ忘れてしまうのだから聴いたってしょうがない、じゃなくて
忘れてしまうだろうから、せめて聴くときは全身全霊を傾けて聴こう。
老婆心ながら、若者にはこんなことを伝えたいです。
そのとき何かを感じる、これが大事なんだと思います。
聴いた言葉は思い出せなくても、真剣に耳を傾けていれば、
その言葉は心の奥底に長く残っているはず。
そして自分ではそれと意識しなくても、その言葉はきっとあなたの力になる。
そういうものだと思います。