そんなに頻繁ではないのですが、
定期的に書店を訪れて結構な時間を費やしてうろつきまわります。
そして、向こうから呼ばれたように感じた本を何冊か買って帰ってきます。
この本もその中の一冊でした。
『新聞記者、本屋になる (光文社新書)』というタイトルの新書です。
どうして、惹かれたんだろう?
読み終えた今、考えてしまいました。
この本はタイトルの通り、新聞記者をしていた著者が
定年を前にして、職を辞して本屋を始める実際の話です。
読み終えた後、遠くを眺めるようにしばし考えてしまいました。
新聞記者という職業のリアルをもっと知りたかったのかもしれません。
それが、どうして本屋を始めようと思ったのかが知りたかったのかも。
本屋さんは好きですが、べつに自分がやろうとは思っていないので、
転職の、その心理が知りたかったのかもしれません。
あっそうか、そうなのかも、のぞき見趣味ですかね。
今、そんな気がしました。
ひとつのキャリアをずっと歩いてきた自分にとって転職って魅力があります。
ただ、よっぽどのことがない限り、職を辞して別の道を歩む勇気がないなぁ。
それをやれる人ってどんな人なんだろう?という興味があったのも確かです。
参考になったか?といえば疑問ですが、それなりにおもしろく読めました。
最後の、「定年後の人生を考えている人たちへ」という節が妙に引っかかります。
「始めるのに遅すぎるということはない」
「心に引っかかったことがあったらそのままにしないで一歩踏み出してみる」
あまりにも、よく言われていることで陳腐なんですけどね。
改めて、胸に突き刺さってくるようです。イタい