ネット記事のタイトルを見たときは、そんなドラマのようなことを想像しました。
タイトルが、「定員割れ高校の校長が起こした奇跡」みたいな感じですから。
確かに、国立大学合格者が一人もいない高校から、一年後には20人の合格者を出したのですから、それはスゴイです。
どんなことをしたのだろうか?って興味をもちました。
しかし、読んでみたらあまりにも王道過ぎて驚きもなく納得。
よくよく考えてみたら、これこそが勉強じゃないか?って思い至りました。
それにしても、専門学校進学か就職するはずだった生徒たちがたった半年の勉強で難関国立大に合格するんですから、インパクトがありますね。
その方法とは、国公立大学の学校推薦枠の入試狙いです。
学校推薦枠とは各高校にあてがわれた枠で、合格の決め手は小論文です。
この学校の校長は小論文の指導を徹底したわけです。
その方法とは、身近な社会問題を取り上げてディスカッションして、
その過程で出てきたわからない言葉や興味を持った言葉を調べてノートに書いていくというもの。
テーマは「フードロス」から「裁判員制度」「男女格差」「ダイバーシティ」「貧困」など。
自分で調べて、問題点や解決策も考えて自分の意見を書いていくわけです。
そうしているうちに知識は深まるし、興味は湧くし、文章はうまくなるというもの。
当たり前ですが、こんなことを半年も繰り返していたら、実力がつくのは想像できます。
そして、生徒たちは自信をもちます。
至ってシンプルで、これこそが勉強だと思いませんか。
これでもかってくらいに頭に知識を無理やり詰め込もうとしても限度はあるし、
興味が湧かなかったら苦行でしかありません。
こんなことに耐えないと大学に行けない現実がおかしすぎです。
入試制度も変わってきてはいますが、まだまだ不十分です。
大学に入学した時は息切れして、学習欲も湧かなくなっているようでは、この国に未来はありません。
大学に入学することが目的で、入学時には学習意欲も失ってしまっているなんてシャレにもなりませんよね。
参考にした記事はこちらです↓