先日、地下鉄サリン事件から27年経ったことを伝えるラジオ番組を耳にしました。
そのなかで、こんな話が印象に残りました。
地下鉄サリン事件などの一連の事件を起こしたのが、オウム真理教だと後で判明しました。
高学歴の若者がオウム真理教に惹かれていったことが当時も話題になりました。
なぜ、高学歴の若者がオウム真理教に惹かれたのか?
研究の結果、これらの若者に18の共通点があったと当時発表されたそうです。
その中の一つが、「小説を読まない」だったということです。
家族に話したら、「なぁるほどねぇ」とのリアクションでした。
ワタシも聞いた瞬間に、「そうだよね、わかるわぁ」と思ったのです。
理由は?と聞かれると、明確には説明できないのですけど・・・。
その番組ではそれなりの理由を言っていました。
うろ覚えですが、たしか「小説を読んでいれば人生はいろいろだとわかる」
「読まないと、カルト教団の教義などにかんたんにのめり込む」
こんな内容だったように記憶しました。(うろ覚えでごめんなさい)
確かに、小説を読むことで、人生にはいろいろあるってことを知ります。
今、読んでいる本の中にも、池波正太郎さんの言葉が載っていました。
「すぐれた映画とか、すぐれた文学とか、すぐれた芝居とかというのを観るのは、つまり自分が知らない人生というものをいくつも見るということだ。」(『映画を見ると得をする』新潮文庫191頁)
映画も芝居も小説も好きで見ているだけで、別段効用があるからということではありません。
人に無理やり薦めるつもりもありませんが、
ただ、映画や芝居や小説が好きという人とは、不思議と話がしたくなるんです。
どうしてだろ?って思っていましたが、ちょっとわかったような気がしました。