赤ちゃんを抱いている人を見かけて、話しかけようとしたとき、
ついつい、聞いちゃいませんか? 「男の子? 女の子?」って。
こんなことを考えたのは、朝日新聞の記事で、エリイさんのインタビューを読んだからです。
エリイさんは、妊娠中には産科の問診票で「男か女か知らせない」という欄にチェックしたそうです。
出産後もお子さんの性別は公表していないそうです。
理由は、「男か?女か?」その問いの先に気になる空気があったから、だそうです。
それは、「女の子だからいつかお嫁に行く」とか、「男の子だから将来は野球選手だ」とか。
他にも「女の子なら老後の面倒見てもらえるね」とか、「男の子だから強くて武骨」だとか。
これらに対して、エリイさんは、「男か女かは赤ん坊は自分ではまだわからないですよね。産んだ時に親が男の子だと思っても、本人の性自認はそうではないかもしれない」と。
これ、わかるなぁ。でも、世間の理解はそこまで行ってないように思います。
エリイさんも、こう答えています。―‐「生まれた後に性別を明かさないのは大変です。何人もの友人をいらつかせてしまいました。あまりに聞かれすぎて、そのたびに説明して、もう答えてしまった方が楽だとも思いました。」
聞く方はそれほど意識しているわけじゃないから大変です。
きっと話しかける糸口が欲しくて、とりあえず「男の子?女の子?」って聞いてるだけだと思います。
「何にこだわってるんだろうね? 性別くらい教えてくれたっていいのにね?」
こんな陰口が聞こえてきそうです。
こういうことに敏感に反応してしまう人には、生きにくい世の中です。
でも、気づかない人は悪意があるわけではないと思います。
「生きづらい人がいるんだ!」と、エリイさんのように声を上げることが大事だと思いました。
参考にした記事はこちらです↓