一緒に仕事をした人の中にいたんです、こんなことを言う人が。
べつに、悪い人ではなかったんですよ。
その人には、本当に困っている時に助けてもらったこともありました。
ただ、この言い方だけは言われて良い感じではなかったですね。
ワタシが何かをしてあげると、「すいませんね、親戚でもないのに」と、
うっすらと笑みを浮かべて言うんです。
「ありがとう」と言ってくれれば、こちらも素直に「どういたしまして」って言えるのに。
気にしなければいいのですが、こういうのが気になる性分なんですよね。
それで、考えたのですが、「親戚でもないのに」って言うことは、
「親戚だったら、そうするのが当然だけど・・・」というのが言外にあるわけ?
これが引っかかるところなんです。
親戚だったら、お礼も言わないのかな?ってね。
この人の親戚だったら、どんなことを要求されるんだろう?
しかも、「やって当然」ってことになるのでしょ?
もし、ワタシが気づかずにやらなかったら、陰で(表でも)何を言われるかわからない。
そう考えると、うすら恐ろしくなるわけですよ。
そもそも、ワタシは親戚と他人の間に線引きしたくないですから。
「親戚だったらやって当然」などと思うことはワタシにはありません。
親戚や家族に何かをしてもらったら、素直に「ありがとう」と言いたい。
他人が同じことをしてくれたら、「ありがとう」と言うのと同じように。
家族にこそ、「ありがとう」という姿勢で接するようにしたいと思います。
いちばん身近にいる存在である家族に、最もやさしくしていいんじゃないか。
むしろ、そうすべきなんじゃないだろうかと思うのです。
日本はどうも、「他人にやさしく身内に厳しく」って風潮があるように感じます。
ワタシは、身内にやさしい人が信じられます。
いくら、他人にやさしく接する人でも、身内にきつく当たる人は苦手です。
外面(そとづら)が良い人より、内面(うちづら)が良い人の方がいいなぁ。