「はい、時間です。鉛筆を置いてください」
試験終了を知らせる合図です。
ある生徒が指示を無視して解答を続けていたとします。
試験監督が「鉛筆を置いてください!」と、再度指示を出します。
ここで、その生徒が「これ鉛筆じゃなくて、シャーペンだもん」と言ったらどうしますか?
ま、こんなおバカな生徒はいないと思いますが、
こんなことがあると、次から監督の指示が変わるかもしれません。
「鉛筆を置いてください」じゃなくて、「鉛筆またはシャーペンは置いてください」と。
もしかしたら、もっとくわしく、「鉛筆、シャーペン等の筆記用具は置いてください」か。
シャーペンはシャープペンシルって言った方が正確です、なんて意見も出るかも。
こんなことを考えてしまったのは、学校の校則のことを考えていたからです。
たとえば、ツーブロック禁止の校則について。
「ツーブロックを認めてほしい」と生徒が要望したら、意見百出で・・・
「奇抜の髪型はダメ」「どこから奇抜?」「刈り上げ部分は何ミリまで?」「モヒカン気味はオッケー?」などなど。
こういうことをやってるうちに、何やってるのかわかんなくなっちゃう。
規則だからいい加減な表現は誤解を生むから避けたいわけです。
でも、細かく規定していくうちに、なんだかおかしな表現になっていく。
変な校則が話題になることがありますが、
変な校則って、こうやって作られてきたんじゃないでしょうか。
笑えない現実です。
規則を作る段階で生徒を参画させる取り組みもあるようですが、
どうせならもう一歩進めて、規則を作る必要があるのかないのか、
どうしてつくる必要があるのか、を生徒に考えてもらいませんか、ね。