随分前の何かの記念日に家族の一人からプレゼントされて、みんなで爆笑しました。
「と、私も前々から考えていた。」と、書かれている付箋です。
自分でも、あまりにもピッタリのプレゼントに、みんなにつられて大爆笑でした。
ふだんから、本を読んでいて気になったところがあると付箋を貼っていたものですから。
それからというもの意識するようになったのですが、
そうなんですね、「これ、ワタシが考えてたことじゃん!」と思うことが多いのです。
たぶんみなさんも、こういう経験をお持ちなのでしょうね。
10代の頃は、自分が未熟で、人の話を聞いたり本を読むと、「そうだな」とすぐに感心して影響を受けてました。
とても、批判的に読むなんてことはできず、読めば影響され、その連続でした。
「大丈夫かなぁ、自分というものがないのかなぁ」って自分でも心配になるくらい。
今から見ると、そんなの当たり前ですよね。
同じくらいの年齢の若者には言ってあげたいです。
「はじめは受け売りだっていいのです。あれこれ考えて心配しないで、いっぱい本を読みなさい」って、ね。
そうやっているうちに、今までほぼ鵜呑み状態だったのが、あるときから変化が見えます。
そうなんです、何を読んでも聞いても「なるほど」だったのが、変わるんです。
ある時から、「あれ、ちょっと違和感」なんていう具合に感じ始めることになるんです。
こんなときが、自分というものができ始めたって瞬間なんですね。
これが人類の叡智を取り入れるってことになるのかもしれません。
私たちが生きるってことは、この人類の叡智を引き継ぐってことなのですね。
そして、自分の力で少しでも前に進めて、次の世代に手渡していく。
こうやって人類は進歩していく。
誰か偉い人がやってくれると手を抜かず、一人一人が力を尽くすことが大事。
人任せにすることなく、自分の持てる力を尽くして人類を少しでも引き上げろ!
もしかして、これも誰かの受け売りだったかも?
まぁ、いいか。
だって、私も前々から考えていました、から。