「弱さ」って言葉が、スポーツの世界で肯定的に使われているのを聞くとは思っていませんでした。
「弱い者同士でつながろう!」って記事をこのブログでも書いたものですから、とっても嬉しくなりました。
「弱さでつながっているチーム」とは、北京オリンピックで銀メダルを獲得した、カーリングの日本代表のロコ・ソラーレです。
「メンタルは強化しなくていい。弱いまま、格好悪くていい。弱さでつながっているチームなので、弱さを強化しています」とは、吉田知選手の言葉です。(朝日新聞2022.2.21の記事より)
スポーツの世界では、ふつう弱さは克服するものです。なんだかんだ言っても、勝ち負けを競う世界ですからね。
そんな中で、世界のトップ選手の口からこんな言葉が聞かれるとは、嬉しいかぎりです。
記事にはこう書かれています――「重圧を乗り越えるのではなく、受け入れることにした。緊張していれば『緊張しているかも』と言っていい。調子が悪ければ、『きょうダメかも』と仲間を頼っていい。『弱さの情報共有』と呼ぶ、決めごとだ。」
素敵です。
だからというわけではないのですが、カーリングって前からちょっと惹かれるなって思っていたんです。
審判がいないんですよね。それに、選手はマイクを身につけているんだそうですね。
視聴者にも戦術が伝わって、競技をより楽しめるように工夫されてきたそうです。
これは、選手にとっては戦術が相手にもわかってしまうので都合悪いでしょうに、ね。
でも、選手もそれがカーリングの最も素晴らしい要素の一つと認めているとか。
試合後の選手の表情を見ていて、うらやましくも思いました。
対戦相手と交流する姿も見ていてジーンと来るものがありました。
スポーツっていいな、と思う瞬間でした。