子どもには、早くからこういうことを教えてあげたいです。
ちゃんとした大人の中には、「そんなことを子どもに進んで教えるべきではない」とおっしゃる方もいますが・・・。
子どもはズルいことがきらいです。
だから、ちょっとでも自分がそんなことを考えてしまったら、自己嫌悪します。
自己嫌悪で自分を消してしまったら取り返しがつきません。
こんなふうに思っているワタシは、ちょっと危ないかしら?
たまに、自信がなくなってしまう時もあるのですが、本日の新聞記事を見て安心しました。
精神科医のきたやまおさむさんが「心の表と裏 あって当然」と題して語っていたからです。
さすが、芸能界でも活躍する人ですから、人生にも表舞台と楽屋裏があるとおっしゃる。
「表と裏という自己矛盾はだれにでもある」
「人生でも表舞台と楽屋裏を使い分けている」
「傷つけたいとかやっつけたいとかいう攻撃的感情はだれにでもあり、ふだんはそれをおさえて善人として生きているのである」と。
自分の中の悪人を当然視できないと、自己嫌悪を抱き自分を否定してしまいます。
子どもに教えたいのは、大人の私もグロい一面を抱えながらも、何とか折り合いをつけて生きているという事実です。
まずは、大人がズルい面をさらけ出したらいいと思います。
カードゲームなんかは良いチャンスだと思います、相手をだましてなんぼのところがありますから。
子どもに、「ズルいズルい!」とか「性格悪い!」とか、いっぱい言わせてあげましょう。
開き直って、「ズルくて何が悪い?!」なんて言えるのも、そんな時です。
その一方で、正しくありたいと思っている自分もいることを見せたいですね。
でも、こちらはみなさんが普段からやっていることだと思います。
この、善人と悪人を自分の中に抱えながら、何とか生きていくこと。
これを、身をもって親が示してあげるのが一番だと思うのです。