「何度言ったらわかるの?」「なんで、できないの?」「何やってるの?」
こんな叱り方をついしてしまいます。
スーパーなどで、親が子どもに向かってこんなことを言うのを目にして、
そんないい方しなくてもいいのになぁ、って思いますが、
冷静に考えてみると、自分も言っていました。
「何度言ったらわかるの?」と叱ったときに、子どもが「5回!」なんて返事をしたら、
怒り心頭、「ふざけるな!」って怒鳴っちゃうかもしれません。
「何度言ったらわかるの?」は質問じゃないのですよね。
だから、回数を答えられたら余計に頭にくる。
つまり、「何度言ったらわかるの?」は怒りの表現なんです。
子どもはそれがよくわかっています。パパ・ママは怒ってるって。
でも、なぜ怒られているかはわからないので、反省できません。
だから、また同じことをくり返してしまうのです。
こういう言い方は、言っただけ損です。
怒りは第二次感情というらしいですよ。
その背景には、不安、寂しさ、心配、絶望感、苦しさ、疲れたなどの第一次感情があるらしいです。
「なんでできないの?」は理由を聞いているのではなく怒りを発しているだけ。
できるようになってもらいたかったら、ちゃんとやり方を説明する方が早道です。
何度も言ってるのにできないからつい怒ってしまいますが、
怒っていいことはありません。
怒りの元の第一次感情を突き止めて、冷静に判断すれば結果が違ってきます。
あの手この手を使って上手に説明できるようにする方が、親である自分の精神衛生上もずっと良いでしょう。
がんばって賢い親になりたいです。