上野千鶴子さん(社会学者・東京大学名誉教授)が元日の新聞の対談で語っていました。(1月1日付 朝日新聞 広告特集)
教育界では、課題発見型とか問題解決型とか言われて注目されているようです。
未来が予測できない時代に必要な学力は、今までの学習の仕方では身につかないということなのでしょう。
しかし、どうなのでしょうか? 子どもたちは課題をみつけられていますか?
実際のところ、これはなかなか難しそうです。
上野さんも記事の中で、「問いの解き方は教えられても、問いの立て方はなかなか教えられませんからね」と言っています。
それじゃ家庭では、どうしたらいいのでしょうかね。
お家でも一生懸命勉強している子どももたくさんいるでしょうが、それを駆り立てるものって何でしょうか?
テストで良い点を取りたい。良い成績を残したい。志望校に合格したい。
もし、こういうものが目標になっているとしたら、いずれ限界が来るような気がします。
途中で挫折するなんてことがあったら、心に大きな傷を負うかもしれません。
よしんば、成功したとしてもその先の目標や希望が持てるかどうか心配です。
燃え尽き症候群という言葉もあるくらいですから。
子どもを、自分で課題を見つけて未来を切り開いていけるように育てたいです。
それは難しいことだと上野さんも言っていますが、そのうえで、
「なるべく異質なものと触れる機会を与えてあげることが大事」と語っています。
どうしてかというと、「問いはその人の中からしか生まれないものだから」
「例えば外国で異文化に触れたり、高齢者や障がい者と日常的につきあったりする。そのような体験の中で湧き立つ違和感が、その人の問いにつながるのではないでしょうか。」
う~む、このあたりに子育てのヒントがいっぱいありますね。