「ウサギとカメ」のお話はご存知だと思います。
歩くのが遅いカメをウサギがからかったので、カメが「僕だって本気を出せばウサギさんに負けない」と反論します。
「それじゃ、勝負しよう」ということになり、お山のてっぺんまで駆け比べをするというお話しですね。
スタート直後からウサギが快調なペースでカメを引き離して余裕なレース展開です。
カメはマイペースでゆっくりゆっくりお山を登っていきます。
ウサギはあまりの大差に余裕しゃくしゃくで途中で一休み、眠り込んでしまいます。
カメは一歩一歩進むうちにとうとう眠っているウサギに追いつき、「ラッキー!」と追い越してそのままゴールとなるわけです。
諸説あるとしても、お話しの顛末はこんな感じです。
さて、子どもだったあなたはここからどんなメッセージを受け取りましたか。
ただ「面白かった」で終わってないですよね。何かしらの教育的なメッセージを受け取っているのだと思います。
そのメッセージとは「コツコツ努力する者が最後には勝つ」というものではないですか。
ワタシもこれを疑わない子どもでした。
ずっと後になってから仕事仲間に言われました――
「カメにフェアプレイ精神があったら黙って横を通り過ぎたりしないだろう!」
軽くショックでした。