学校には、「どうなってるの?」と思うことがたくさんあります。
その一つに、「あいさつ運動」っていうのがあります。
運動って何なのでしょうか?
たぶん、「何かの目的を達成するための活動」という意味で使っているのでしょう。
選挙運動とか市民運動のように。
しかし、百歩譲っても「あいさつ運動」は何の目的でやっているのか疑問が残ります。
あいさつを普及させたいのでしょうか。
あいさつってそういうものなのですか。
学校時代のあいさつシーンを思い出してみましょう。
先生が教室に入ってくると生徒は慌てて席につきます。
先生が教卓にスタンバイすると、日直が「起立」と号令をかけます。
そして「礼」という合図とともに「おはようございます」となるわけです。
しかし、ちょっと考えてみてください。これって不自然じゃないですか。
なぜ、先生は生徒の顔を見たときに個別に「おはよう」と声をかけないのですか?
生徒の方も、先生を見かけた段階で「おはようございます」と言えばOKです。
朝、顔を見たら「おはよう」とお互いに言葉を交わすのがあいさつなのではないですか。
「起立」「礼」「おはようございます」「着席」などと不自然なことを平気でやっているのですから、感性が疑われます。
こんなことだから「あいさつ運動」とか「あいさつ通り」などの発想が浮かぶのでしょうね。
皮肉が過ぎますか? ごめんなさい。