みんなそうなのでしょうか、学校での授業の記憶がないのです。
学校を卒業してかなりの年月が経ったからなのでしょうか。
そういうことも考えられるのですが、不思議と予備校の授業の記憶は残っています。
予備校なんて、大学に行くための手段であって、授業で感動するなんて思ってもいませんでした。
それなのに、高校以上に印象的な授業が多かったです。
英語も日本史も国語も・・・
高校までの学校で記憶に残るほど影響を与えくれた授業は思い出せないのに、予備校の授業は印象深く刻まれているなんて。
これってどういうことなのでしょうか。
ちょっと考えて思い当たるのは、予備校の授業はレベルが高かったかな。
知識を伝授するものだけではなかったように思います。
学問の入口を見せてくれたような感じでした。
もっと勉強したいという気持ちにさせてくれたような気がします。
予備校の授業は学習指導要領などというものに縛られていません。
講師は予備校当局から信頼されているのでしょう。
たぶん細かいところまで口うるさく言われることはないでしょう。
あるのはプロ意識なのだと思います。個性あふれる授業が多かったです。
対して学校の授業は国の指針(学習指導要領)に縛られています。
これが理由で、各々の先生の工夫する余地が狭まってしまうということがあるのではないでしょうか。
そのうち、工夫する努力も怠ってしまうような先生も。
だからなのでしょうか、学校の授業が面白かったという記憶がないのは。
スウェーデンで長らく学校の先生だった人が言っていたのを思い出しました。
「スウェーデンの学校では校長から"Do it." も "Don’t do it." も言われない。校長から言われるのは『責任は私がとります』の一言」
こういう状況だったら、各々の先生は全力で考えますよね。
自分は何をすべきなのかってことを。