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とかくこの世は生きにくい。日々モヤモヤを抱えて生きています。モヤモヤジャンルは本・子育て・教育・映画・ニュース・社会などです。あなたに響けば幸いです。

女も男ももっと幸せになれるはず

ジェンダー・ギャップ指数が話題になっています。2021年3月に世界各国のジェンダー・ギャップ指数の国別ランキングが発表されました。

 

日本の順位は156か国中120位でした。前年より順位を一つ上げましたが、先進国の中では相変わらず最下位です。

 

そればかりか、多くの新興国や途上国より低い順位です。

 

日本が政府開発援助(ODA)を供与している国々より低いというのが現実です。

 

どうしてこんなことになっているのでしょうか?

 

「男女格差後進国」の衝撃: 無意識のジェンダー・バイアスを克服する (小学館新書)』を読みました。著者の治部れんげさんがその理由をこんなふうに書いています。

 

「私は、多くの人が『日本は男女格差が大きい』と実感せずに暮らしていることが一番大きな原因だと考えています。」

 

「問題を問題と捉えていない」、「現状を変える必要を感じていない」ということです。

 

これじゃ世界から取り残されますよ。

 

「日本は独自の道を行くから世界基準は関係ない」とでも言うのでしょうか。

 

実は日本社会のあっちこっちに不幸な現実があるのですが、それを不幸と感じていないだけなんですね。

 

不幸を感じないのだからいいじゃないか、とは言っていられません。あまりにも悲しすぎます。

 

本書で紹介されていますが、積水ハウスは2018年9月から「イクメン休業制度」というものを導入したそうです。

 

男性の働き方改革です。

 

男性育休推進のきっかけになったのは、社長のスウェーデン出張だったそうです。

 

ストックホルムの公園でたくさんの父親がベビーカーを押している姿を見た時、仲井社長はこういう光景を日本でも作りたいと考えたそうです。帰国後すぐ、人事部に試算を指示したところ、すべての男性社員が配偶者の出産時に一カ月休業しても業績には影響が出ないことが分かり、実施します。」と本書にあります。

 

みんながスウェーデンに行って、実際にその光景を見たら同じように思うでしょう。

 

もっともっと幸せになれるのに。

 

この本には今の私たちがすべきこと、そして次世代のためにできることが書いてあります。

 

ここには、女も男ももっと幸せになれる道があります。