「今を生きる」は「今さえ良ければ」とどう違うのか?
これを考え出すと頭が痛くなります。
ワタシは違うと思っているのですが、説明をするとなるととてもたいへんです。
「今を生きる」には未来と過去がありますが、「今さえ良ければ」には未来も過去もありません。
「今を生きる」とは未来や過去に囚われないで生きるということであり、「今さえ良ければ」は未来も過去も考えない生き方とでも言いましょうか。
こどもは「明日が来なくてもいい」と思って生きているわけではないでしょう。
たぶん「今をいっしょうけんめい生きていると明日が来る」ということを経験的に知っているのだと思うのです。
「あなたの将来にとって大事なことなの」と言われたことを納得してやるのはいいのですが、納得しないのに何かのパワーに負けて従うのは今を生きていることにはならないですよね。
国連の気候変動枠組み条約締結国会議COP26が英国グラスゴーで開催されました。
それに合わせて開催地で大規模なデモが行われました。若者が中心となった気候変動対策の強化を訴えるデモです。
ここに参加している若者たちは正に「今を生きている」と言えるのではないか。
「今さえ良ければ」とは思っていない。そして未来をたぐり寄せるかのように「今を生きている」と。
日本でも小規模ながら世界の若者に呼応するデモが実施されていたのは嬉しいことです。
若者に見習ってがんばらなくては、と気持ちを新たにした瞬間です。