「こどもの5分は大人の一年に匹敵する」
たしか、宮崎駿さんが言っていたように記憶しているのですが。
著書の中でこんなことも語っています。
「毎日,単調な生活を送っているようでも,体験というのは,本当は人生に一回かぎりです.それを自分の生活のなかでみいだすのは,ものすごくむずかしい.ところが,子供たちを見ていると,子供たちにとっては毎日が初めてのことばかりです.その子にとっては大変なできごとの連続ですから,その劇的なシーンに立ち会えるというのは,すごくうれしいことです.」(『折り返し点―1997~2008』「あとがきにかえて」より抜粋)
そうですよ、子どもこそ「いまを生きる天才」じゃないですか。
私たちは大人になると、過去を後悔し明日を心配しながら生きています。
過去と未来の間の「今このとき」の迫力が感じられない。その点こどもは違います。今が全てのように遊びます。
だから思います。こどもを育てる大人はこどもの邪魔をしてはいけないのだと。
こどもが遊んでいたら、声をかけてはいけません。「なにしてるの?」なんて厳禁です。
こどもの集中力をぶち壊してしまうだけで良いことなんてこれっぽっちもありません。
この点を勘違いしている大人が多いですね。
こどもの遊びをリードしたりするのはおこがましいのです。
子を育てる大人がしなくてはいけないのは、こどもをずっと見てること、そしてそこから学ぶことです。