「教育熱心な先生」=「良い先生」とは限りません。
教育熱心なあまり、「自分以外はみんな敵だ」と言って競争心を煽ったり、鞭をもって子どもを脅したりしたら良い先生とは言えません。
親も同じで、教育熱心だからと言って良い親とは限らないということです。教育熱心はよい方に向けば望ましいのですが悪い方に向いたら地獄です。
親なら誰でも教育熱心になってしまうものです。だから気をつけないといけないと思います。
『やりすぎ教育 商品化する子どもたち (ポプラ新書)』を読みました。この本には「親が教育熱心になる理由」が書かれています。
この本では、大人から子どもへの不適切なかかわりを「マルトリートメント」ととらえ、その実態をわかりやすく解説しています。
日本には「マルトリートメント」があると国連はじめ世界から指摘されているにもかかわらず、親も学校の先生も社会も子ども本人さえもそうとは気づいていない状況です。
みんな「よかれ」と思って善意でやっているところが危ういところ。
特に女性が教育熱心になる傾向があるようですが、これは女性の社会における地位が低いのと関係しているという指摘はなるほどです。
「下げられてしまった自分の価値を、子どもを優秀に育てることで証明しようと無意識に頑張り始める女性が出てくるのは不思議ではありません。」(引用)
こうやって子どもを知らず知らずのうちに追い詰めてしまっていないか。
とくに子育て真最中のすべての大人には一読をおススメします。知っているのと知らないのとでは結果が違ってくると思います。