子どもがテストで思うような良い点を取れなくて落ち込んでいたら、あなただったらどんな言葉をかけますか。
「なんでこんな点しか取れないのっ?!」なんてふうに怒るのはよくないのはわかりますよね。
では、どんなふうに対応したらよいかといったら自信をもって答えられません。
「アドラー 性格を変える心理学」という本を読んでいたらこんな例が載っていました。
「不安などのネガティブな感情を持っている、人生に前向きになれない消極的な子どもがいます。
そんな子どもが、学校で試験を受けたけれどもいい成績を取れなかったとか、低い評価をされた通知表を持ち帰って非常に落ち込んでいる時に、
『辛いでしょう』とか『大変だったね』というような言葉をかけると思いますが、そういう慰めの言葉をかけ続けると、子どもが依存的になってしまうことがあります。
自分の課題なのに自分では何もしないで、親に何とかしてもらおうと考えるようになるかもしれません。」
これは困りものです。こういう時にかける言葉は「何かできることはない?」、これだけでいいそうです。
「落ち込んでいる子どもたちは、基本的には放っておいても問題ない」
反対に、声をかけ続けたり勝手に援助の手を差し伸べることは子どもを依存的にしてしまうのだということです。
親が心配して世話を焼きすぎるのは、子どもが自分は無力で「自分の力では苦境を脱することができない弱い存在だと思い込んでしまう」のだそうです。
子どもを信じるってことだと思いますが難しいですね。
岸見一郎氏の本はいつもながらとても参考になります。