本を読んでいたら出くわした言葉です。
シンケイスイジャクは神経衰弱のことです。
現在ではあまり使われなくなったそうですが、病気の名前です。
字から推測すると神経が弱ってしまう病気ってことなのでしょう。
医学とかを専門にしていないと、なかなかお目にかかる言葉ではありません。
でも、見た瞬間に「なつかしい!」と思ってしまったのです。
そうです! 昔、興じたトランプゲームです。
トランプのカードを裏返しにして床に広げて、一枚ずつ表にして、
同じ数字を引き当てたらカードをゲット。
続けて、他のカードをひっくり返す権利を得られるっていうゲームです。
連続して同じ数のカードが出なかったらまた裏返しに戻して、次の人に権利が移ります。
子どもの頃によくやった記憶があります。
ネットで「神経衰弱」と検索すると、それ関連の候補がたくさん出てきます。
神経衰弱と耳にしたら、一般の人にとって思い浮かべるのは、
病気のことじゃなくてトランプゲームの方だということでしょう。
そうか! あのゲームはそういう意味だったんですね。
神経が磨り減るようなゲームだってことですよね。
今さらながらに、腑に落ちてスッキリするやら感心するやらです。
そして思ったのは、こどもにとっては語彙が大事だってことです。
意味なんて分からなくても、言葉として「聞いたことがある」っていうのが大事。
だから、子ども時代はいろんな人としゃべることが大事なんだと思います。
できれば、年齢も性別も仕事も関係なく、いろんな人と話をすることが大事。
そうやって、多くの言葉に触れることができると思うからです。
耳にしたことがあるっていう程度の言葉がたくさんあることが、
その後の、その子の伸びに大きく関係してくるのだと思うのです。
こんなことを思った時、こどもをとりまく環境がどんどん悪くなっていると感じます。
昔は生活の中に学ぶチャンスがいっぱいあったのに、
いまは、勉強の場面は教室か机の上だけに限られてきているように感じます。
小学生の頃には机に縛り付けないでいろんな経験をさせてあげる。
こういうのが大事だと思うのですが、現在はそんなことも言っていられないのか?!